円満退職のススメ
July 06, 2007
有給休暇の消化
日本の会社員の多くは、有給休暇日数がたっぷりあります。退職する際には、有給休暇を消化すべきでしょうか。
ある程度の有給休暇はとるべき
有給休暇は本来、雇われた側の権利であるので、ある程度の休暇(1週間〜2週間くらい)を取ることが望ましいでしょう。
転職活動は精神的にも体力的にも疲れるものです。急に明日、明後日から新しい会社では、心身ともに疲れてしまいますし、疲れた顔では第一印象が悪くなってしまうかもしれません。ですので、有給休暇をとってゆっくり休み、リフレッシュしてから新しい会社へ出社することをお勧めします。
有給休暇の買い上げは原則禁止
未消化の有給休暇を会社が買い取ることは原則禁止されています。買い上げることを許せば、強制労働につながり、健康に悪影響を与えることになると配慮されているからです。
しかし、前年度の未消化分を繰り越された「年休」、会社が法律で定められた日数より多く設定した有給は買い上げても良いことになっています。非常にまれなことですが、退職時に残った有給も同じような解釈で、買い上げてくれるケースもあります。
いずれにせよ有給を買い上げる義務は、企業側にはないのが原則なので、普段からできるだけ有給休暇を消化しておくことです。
有給休暇を消化するのであれば、前もって上司と話し合い、早めに引継ぎを終わらせ、ゆとりのあるスケジュールを組むようにしましょう。
また、休暇をボーッと過ごすのではなく、新しい会社で気持ちよく働けるように、その職種の勉強をしたり、部屋を片付けたり、リフレッシュのために旅行に出かけたりするなど、せっかくの休みですから有効利用しましょう。
会社から受け取るもの
会社から受け取る書類は、源泉徴収票、雇用保険被保険者証、年金手帳、離職票など、退職後の各種手続きに必要なものや、転職先に提出するものです。どれも大切なものですので、なくさないように注意しましょう。
【受け取るものリスト】
源泉徴収票転職先に提出したり、年末調整・確定申告する際に必要な書類。
退職日当日に受け取るか、後日郵送してもらいます。
転職先に提出すると、前の会社の分とまとめて年末調整してくれます。
もしも失業期間が年を越した時は、源泉徴収票で確定申告すれば、払い過ぎた税金が戻ってくる可能性もあります。
雇用保険被保険者証雇用保険の加入者であることを証明し、給付を受ける際に必要な書類。
本来は入社後に保険加入手続きが完了した時点で受け取り、個人で保管するものですが、失くしやすいので、退職するまで社内で保管していることが多いです。
転職先が決まっていれば、そこへ提出します。
万が一失くしてしまった場合は、ハローワークで再発行してもらえます。
年金手帳厚生年金(国民年金)に加入していることを証明するもの。
雇用保険費保険者証と同様に、原則としては個人で保管するものです。会社によっては社内で一括保管しているところもあります。
転職先が決まっていれば、再加入の手続きの為に提出します。
また、転職先が決まらない場合は、国民年金への切替のときに必要になります。
離職票雇用保険の失業給付金を受けるのに必要な書類。転職先が決まっている人は必要ありません。
受け取りは、退職日の翌日から10日以内。10日以上過ぎても交付されない場合は、ハローワークに相談してください。
源泉徴収票や離職票など、退職日に間に合わないものは後日郵送してもらいます。ですので、転職後住所が変わる場合は、新住所に送ってもらえるように手配しておきましょう。
July 05, 2007
会社に返却するもの
会社から貸与されたものや会社に所有権があるものは、退社日までに全て返却しなければいけません。日頃自分の物のように使っていたのが実は会社の所有物だったということもあり得るので、きちんと確認して退社後、辞めた会社にまた足を運ぶことがないようにしましょう。
【返却するものリスト】
健康保険被保険者証
退職によって被保険者でなくなるので、即時に会社へ返却します。
社員を証明するもの
その会社の社員であることを証明するものは、もう社員でなくなるので全て返却。
□ 社員バッチ、ネームプレートなど
□ 名刺
□ 身分証明書
会社から貸与されたもの
基本的には貸与された時の状態で返すのが社会人の常識です。当たり前ですが、制服などはきちんとクリーニングしてから返却します。ロッカーや机の引き出しは、新しく使う人の身になって、きれいに掃除します。また、道具類は自分が購入したものと混同しやすいので、判別をしっかりとして返却しましょう。
□ 制服、作業着
□ 工具、作業用機器、道具類
□ 携帯電話など
□ 通勤定期券
□ 会社、ロッカー、社用車などのカギ
□ 駐車証、社用車
会社経費で購入したもの
会社が購入代金を負担しているもの返却します。
文房具など私物と混同しやすいものは特に注意してください。
□ 文房具
□ ノートパソコンおよびアプリケーションソフト
□ 書籍
□ 役職印
所有権や使用権が会社にあるもの業務の中で入手したり作成したものなどは、会社に所有権・使用権があります。特に、社外秘の情報(顧客名簿など)はトラブルに発展するので、持ち出さないように注意してください。
□ 作成した資料・図面・データ
□ 業務上得た資料など
□ 得意先などの名刺
□ 取得した特許・営業権
退職の挨拶状
退職日が決まり、引継ぎや残務処理がひと段落したら、「退職挨拶状」を準備します。退職後できるだけ早く送れるように、文面を考えたり、発送先リストを作成しておくと便利です。
挨拶状を送る相手は、取引先など直接お世話になった人や、パーティーや研修、会社を通じてお世話になった人などです。特にお世話になった人には、挨拶状だけでなく、直接会ってお礼を・・・。
【退職挨拶状の書き方】
拝啓 ※1早春の季節となり、益々ご活躍のことと申し上げます。
さて、私儀、※2このたび3月末日をもちまして○○株式会社を円満退社し、※34月より株式会社△△に転職いたすことになりました。
※4在職中は、公私ともに格別のご高配を賜り、心よりお礼申し上げます。
※5なお、後任者として、◎◎◎◎が引き続き業務の担当をさせていただきます。
※6今後は、新しい職場で精励努力いたす所存です。これからも一層ご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます。
末筆ながら、皆様のご多幸とご活躍をお祈り申し上げます。
平成十九年三月
敬具
※7〒○○○-○○○○
長野県松本市xxxx-xx
松本 太郎
<新勤務先>株式会社■■■■営業部
長野県長野市xxxx-xx
TEL XXX-XXXX-XXXX
※7〒○○○-○○○○
長野県松本市xxxx-xx
松本 太郎
<新勤務先>株式会社■■■■営業部
長野県長野市xxxx-xx
TEL XXX-XXXX-XXXX
※1 書き出しは時候の挨拶(時候の言葉を「時下、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。」などとすると季節を問わず使える。)
※2 退職する日を入れる。
※3 決まっていれば転職先を書く。もし転職先が同業界で社名を書くことで問題が起こりそうな場合は、具体的な社名は記す必要はない。相手によって印刷文面の余白に手書きで一筆添えるなど配慮を。
※4 お世話になったお礼を述べる。
※5 後任者がいる場合は必ず知らせる。
※6 今後の抱負と支援や指導のお願い。
※7 自宅、新勤務先などの連絡先。
挨拶状はハガキに縦書きに書くのが一般的です。
また、パソコンのプリンターで作成する場合は、事務的な印象の文面になり易いので、レイアウトで一行余白を作り、一筆添え書きすることをお勧めします。
引継ぎノートの作り方
引き継ぎ事項は、後任者が無理なく受け継いでいけるような心配りが肝心です。
特に、後任者がまだ決まってないようなら、仕事の内容や手順などをわかりやすく整理し、引継ぎノートにまとめておけば、とても役に立ちます。
文書として整理することで、引き継ぐべき必要事項の見落としを防止できると同時に、後任者への伝達ミスも防げます。後任者にとってはそれが退職後もマニュアルとして利用できるでしょう。
引継ぎノートをつくる
必要項目は職種や業務によって異なりますが、仕事全体の流れと、作業内容や取引先など、項目に沿って箇条書きにするのが一般的です。
1、業務別に整理
*業務内容を列挙する。
*業務の手順や段取りを説明。
*関係資料や書類の作成方法や使用方法。
*情報源の見つけ方や注意事項も書いておく。
2、取引先別に整理
*取引先を列挙する。
*住所、電話番号、必要であればEメールアドレス、所在地の地図を明記する。
*担当者とその上司の氏名。
*あれば担当者の癖や、その取引先の社風など。
*予想されるトラブルとその対処の仕方。
*担当者に関わる社内関係や経営状態など、注意事項。
*接待の仕方や個人的情報なども、参考事項として書いておく。
3、その他
*仕事に必要なOA機器の説明と故障の時の連絡先を記す。
*退職後の自分の連絡先を明記。
*会社関連で手に入れた名刺や名簿類を添付する。
ノートが完成したら、後任者と引継ぎをします。ただし、一方的に説明することは避け、こまめに後任者からの質問に答え、そのつどノートに書き足していくようにします。そうしていくことで、完璧な引継ぎマニュアルが出来上がり、後任者以外でもぱっと見ただけですぐに対応することができます。
